保育士とは

保育士の仕事内容

保育士は、児童福祉法によって定められている国家資格をもとにした専門職です。
主な役割は保育を十分にすることができない保護者に代わり、児童に対して安全な環境を提供し生活をしていくための指導をするということです。

保育所に勤務をする場合、担当するのは4歳~6歳までの子供が中心になります。
しかし法律では0歳~18歳までの子供の保育をあたるということが定められていることから、未満児保育を行う保育園や乳児院に勤務したり、児童養護施設で18歳までの子供の子育てをしていったりするのです。

幼稚園教諭が子供の知育を目的としているのに対し、保育士は食事や排泄、睡眠などといったことを子供に対して行う役割を担います。

また子供の遊びを指導したり、集団行動をするときのルールを教えていくことにより、子供たちがより健やかに成長していくことができる手助けをしていきます。

なお保育士資格があることにより、託児を目的とする施設において資格者1人に対して3歳児ならば20人、4~5歳児ならば30人を一度に担当することが可能です。

無資格者が行う場合、大人1人が担当できるのは4人までという制限があります。
認可保育所では必ず一定人数の保育士資格者を設置することが定められているので、求人を探すことができやすく、また転職の際によりよい条件のところを探すことができるようになります。

保育士として働く魅力

保育士の仕事を通して感じられる魅力としては、まず子供たちに寄り添った仕事をしていけるということがあります。

子供という存在は自分と血がつながっていなくともとてもほほえましく、可愛らしい存在です。

保育士として勤務をすることにより、そんなかけがえのない子供たちに懐かれ、一緒の時間を過ごしていくことができるようになります。

保育士の仕事は残念ながら待遇面で恵まれたものではなく、むしろ平均的な会社員よりもかなり給与額が低めに設置されているものです。

それでも年々多くの人が保育士資格を取得し保育業界に入るのは、子供たちと一緒に仕事をしていくことができるという喜びを感じられるからでしょう。

ただそうした保育士をとりまく現状については社会問題になっていることから、都心部を中心に待遇改善が行われてきています。

待機児童数が5倍を超える超激戦区の東京都内においては、保育士として勤務を希望する人に対して外部から住宅支援を行ったり、給与を4万円以上補助金によって上乗せをするといった、独自の方策がとられるようになってきました。

保育士として勤務をしていくにおいて、安定的な就業環境が今後整備されていくことにより、より魅力のある職業になっていくことでしょう。