塾講師とは

塾講師の仕事内容

少子化により学校に通う生徒の数は年々少なくなってきている反面で、学習塾に通う子供の人数は増加傾向にあります。

これは子供一人あたりにかけられる教育費が増加していることに関連しており、特に大学受験対策をする予備校の市場は活発化しているのです。

また近年では中高一貫教育を掲げる学校や、大学の付属校のようなエスカレーター式の学校が目立つようになっており、より早期から受験対策をする子供も増えています。

中でもここ数年で急増しているのが中学受験対策をする学習塾で、そうしたところでは地域の名門中学を目指す小学生を対象にした学習をしていくことになるでしょう。

学習塾の方式は大きく二種類あり「個別指導型」と「集団指導型」があります。
「個別指導型」は1~3人の生徒を対象にして、学習進度に合わせた丁寧な指導をしていくスタイルです。

もう一つの「集団指導型」は従来型の塾形式で、学校のクラス同様に15人以上が教室に入り、テキストの単元ごとに受講していくことになります。

塾講師は学生アルバイトによって行われることが多いのですが、正社員として勤務をする場合も少なくありません。

子供を教えるためには学習そのものをしっかり理解するだけでなく、子供のレベルに合わせてカリキュラムを作ったり、板書やノートのとり方などを研究していく必要があります。

塾講師として働く時の魅力

塾講師として勤務をする魅力は、子供とともに目的達成の努力をしていけるということです。

有名予備校の講師の場合、その塾専属ではなく、複数の学習塾や通信講座を行う会社と契約をしている場合があります。

これは塾講師の仕事が生徒からの評判や合格実績など、はっきり目に見えた成果を実感できることが関係しています。

有名講師が監修した参考書が書籍化されることもありますし、中には塾講師から有名になって芸能人になった人などもいるほどです。

学校の先生として生徒を教える場合、指導の内容は学習指導要領などによって細かく方法が決められていますが、塾講師にはそうした決まりごとはありません。

自分なりに子供にとってわかりやすい方法を提案していくことができ、そこから一人でも希望する学校に入学できるようにしていけるというやりがいもあります。

厳しい成果主義の業界というふうにとることもできますが、自分自身が受験に苦労をした経験がある人ほど、できない子供の目線に立って「こんなふうに教えてもらいたかった」ということを実現していける楽しみがあるのです。

実力があればどんどん別の分野で収入を伸ばしていくことも可能となりますので、自分の力で仕事の幅を広げていきたいという意欲のある人におすすめと言えます。