中学校教師になる方法

3種類の免許

中学校の教師として仕事をするためには免許を取得しなければいけません。
これは、教職課程が用意されている学部や学科に進学して、そこで教職課程を修了することができれば得られます。
ここで勘違いすることが多い点として、教育学部でないと免許を取得できないのではないかと考える人がいます。

しかし、実際には教育学部ではなくても、理学部や文学部といった学部でも中学校教師の免許を得ることはできるのです。
また、中には短大で取得できる免許も存在しています。
免許状には3種類あり、大学院で取得できる専修免許状、大学の教職課程で得られる一般免許状、そして、短大で得られる二種免許状です。

すべて教科別となっています。
基本的には免許の種類によって仕事の内容に差はつかないのですが、待遇が変わったり、採用試験で考慮される可能性はあります。
また、中学校の教員免許と同時に高校の教員免許を取得する方も多いので、そちらを取得することも考えておきましょう。

免許を取得するには

中学校の教員免許を取得したい方は、まずは中学校の先生の教職課程のある学校へ進学しましょう。
注意点としては教科別になっていることです。
たとえば、理科の教員免許と数学の教員免許を取得したいということは通常はできません。

それぞれの教職課程では、ひとつの教科にしか対応していないことがほとんどです。
これは高い専門性を要求されるためです。
したがって、将来中学校の先生になりたいと考えているならば、どの教科の教師になりたいのかをよく考えておきましょう。

教職課程を修了することができれば、教員免許を取得することができます。
しかし、教員免許があったとしても、それですぐに教員になれるわけではありません。
公立の学校の場合はそれぞれの自治体が実施している採用試験を受験して、それに合格しなければいけません。

また、私立の学校の場合はそれぞれの学校ごとに教員採用試験を行っています。
採用試験に合格できると、中学校の先生として働けるようになります。
ただし、倍率はかなり高いため、簡単なことではありません。
もちろん、地域や教科によって倍率は大きく異なっています。

こちらのサイトでも倍率に関して解説しているため、参考にしましょう。
>>倍率の低い地域・科目ってどこ・なに?

採用試験に落ちてしまった場合には講師として働くという方法もあります。
講師の種類は二つあり、常勤講師と非常勤講師です。
講師というのは基本的には一年契約となるため、その間に翌年の採用試験に合格するための勉強をすることになります。

講師をしている若い先生はたくさんいます。
倍率に関しては4倍程度のところもあれば、中には10倍を超えるような自治体もあります。
教科としては理科や数学、技術などが低く、社会や音楽、保健体育などは高いです。

これは一般的に理系教科の場合は学校の先生になるという方が少ないためです。
逆に音楽や保健体育となると、就職先が限られてしまうため、学校の先生を目指す方が増えます。