中学教師の教員採用試験の内容
公立・私立の学校で教員として教壇に立つためには、教員免許状を取得するとともに教員採用試験に合格をしなければいけません。
教育免許状は教育学部や教職課程のある学校で規定の単位をすべて履修することによって、卒業時に発行されることとなります。
採用試験を受けるのはそれらの課程の卒業見込み年度であり、試験は最終学年の4月上旬~6月下旬までが願書の提出期間です。
教育実習が卒業年度に実施される学校もあるため、きちんと最終年度になる前にスケジュールの確認をしておく必要があるでしょう。
最初の1次試験はだいたい7月上旬~7月下旬くらいに開始され、合格発表は7月下旬~9月上旬までに行われます。
1次試験に合格をした人のみが2次試験にすすむことができ、8月上旬~9月下旬に開催される試験を受けます。
2次試験の合格発表は9月中旬~10月下旬くらいまでで行われ、合格者は受験した地域の教員受給状況を見てどの学校に採用されるかが決まります。
あまりないことですがこの採用の段階になって不採用となる例もあるようです。
通常は1月下旬~3月上旬くらいまでに採用の合否と赴任校決定のお知らせが届くので、あとは4月からの新年度の赴任に向けて引っ越しなどの準備をしていきます。
なお1次試験の日程は北海道、東北、関東、甲信越、東海・北陸、近畿、中国、四国、九州というブロックごとに日付が異なっています。
日程がずれていれば別の地域の試験を受けることもできますが、試験内容は1次試験から集団面接をすることもあれば、筆記試験のみのところもあるので、全く別の試験対策が必要です。
本格的な面接は2次試験から
1次試験をパスした人が進むのが2次試験で、主に専門教養についての筆記試験と論作文、実技、それに適性検査と面接が行われます。
中でも面接は採用試験において非常に重要で、他のすべての科目で優秀な成績であっても面接を理由に振り落とされてしまうということもあります。
教員採用試験における面接は、個人面接、集団面接、集団討論、模擬授業、場面指導といったものがあります。
ただし最終的にほとんどの自治体で行っているのが個人面接で、特に力を入れて対策や練習をしておくべき項目と言えます。
具体的な質問内容としては「なぜその都道府県を希望したか」や「なぜ学校の先生になりたいのか」「魅力ある先生像とはどんなものか」「自分の長所と短所」「自分は教師に向いていると思うか?それはなぜか」といったようなものがあります。
またここ近年の事例を交えて「保護者からクレームが来たらどうするか」や「教員の不祥事をどう思うか」といったようなことも聞かれがちな質問となります。