高校教師の仕事内容
文部科学省の調査によると、2017年度時点での高等学校への進学率は既に98%を超えています。
全国にある高等学校の数は国立15校、公立3780校、私立1321校と、全部で5116校があります。
高等学校への進学は小中学校のような義務教育ではないものの、実質的にほぼすべての中学卒業生が高校へ進学しているという実態があることから、日本の教育制度において高等学校が占める役割は非常に重要です。
生徒数は少子化の影響で減少傾向にあるものの、高等学校数はほぼ横ばいとなっており、全国の学校では高校教諭を広く求人しています。
高等学校で教諭として勤務をするためには、高等学校教諭免許が必要となっており、それは小中学校教諭とはまた違った種類のものです。
高校教諭は特定の科目ごとに免許状があり、自分の教職科目のみを教えることができます。
また高校卒業後は進学や就職などそれぞれ生徒の進路が分かれることから、それらの相談に乗るという業務も発生してきます。
高校教師の仕事は生徒たちの授業を行うということの他、担任としてそれぞれの生徒たちの教育に携わります。
進路指導や生活指導など卒業後の進路を見据えた関わりをしていくというところに、小中学校までの教職とは違った魅力ややりがいがあるのでしょう。
高校教諭として働く魅力
高等学校教諭免許は小中学校教諭免許と比べて比較的取りやすい資格となっています。
これは免許状が科目ごとに発行されることになっているためで、大学や短大に進学をしたときに自分の専攻に関わる免許状を取得していくことができます。
そのため必ずしも高校教師になることを前提として免許を取得するわけではない人も多く、資格があることで他の職業に活かしていくことが可能です。
高校教諭の魅力は、何と言っても思春期を迎える生徒たちと関わりを持つことができるということです。
既に国政選挙の参政権は18歳からに引き下げられており、高校に在学する生徒たちは大人になる直前世代です。
これから社会人となっていくために必要な知恵や思考方法を教えていくということが高校教師のやりがいであり、実際に子供たちにとって高校時代の先生との関わりは、一生を通しての深いものとなってきます。
高等学校進学まではほとんどの人が同じ道を辿りますが、卒業後は大学や短大、専門学校への進学や就職など非常にたくさんに分岐します。
そんな進路について本人たちにとってどういった道がよいかを一緒に考えていくということが、高校教師としての最大の魅力につながってくるのです。
また教職というのは安定的な職業であることから、長く勤務をしていくことのできる仕事です。
公立の教諭ならば公務員として、社会的に安定した身分となります。