幼稚園教諭のやりがい

子どもの成長に関われる

幼稚園教諭の仕事は、未就学児のための教育施設である幼稚園において、情操やしつけを行っていくということです。

託児をするための保育園と異なり、幼稚園では明確に教育目標を定めてそこでの活動をしていくことになるので、ある意味で仕事として行う内容がわかりやすいと言えます。

保育園と幼稚園ではそれほど違いはありませんが、保育士と幼稚園教諭では預かる子供の年齢はかなり大きく異なります。

保育士は0歳~18歳までが対象となっているのに対し、幼稚園教諭が担当をするのは4歳~6歳までの幼児です。

幼稚園は幼児を対象にした学校であることから、園内にいる時に行うのはすべて基本的には教育となることです。

幼稚園に登園することにより、幼児たちはまず集団生活をしていくためのルールを学び、そこから文字や数字といった教養、さらには音楽や絵画などといった情操を伸ばすための活動をしていきます。

幼稚園教諭はそうした活動を幼児達に指示していくことにより、子供一人一人の成長を促していくということが社会的な役目です。

資格を取得するためには子供の生育や心理について深く学習をしますが、そうした知識を活かしてそれぞれの子供の成長をサポートしていくというのが、仕事をしていて強く感じることができるやりがいとなります。

小学校受験に対応するための教育

少子化により年々子供の数が減ってきていますが、その一方で子供の教育にかけるお金は増加傾向にあります。

学校側もそうしたよりよい教育を受けさせたいという保護者のニーズに対応する形で、一貫教育を行う学校を増やしているのです。

特に東京都心部ではその動きが激しく、有名な私立幼稚園を受験して入学することで、その後付属の小学校や中学校にエスカレーターで入れるような仕組みがとられています。

幼稚園から有名小学校を受験するという子供も多く、その場合には小学校受験への対策が重要になってきます。

受験というと高校受験や大学受験のようにペーパーテストを思い浮かべますが、小学校受験の場合はペーパーテストはほとんど見られることはありません。

むしろ大切にされるのは子供の言動や他人への振る舞いです。
幼稚園ではそうした小学校受験を意識した教育をすることも多く、しつけや生活指導を通して自然に小学校受験に対応できるようにしていくことも目的となります。

幼稚園教諭はそれぞれの地域の小学校受験の現状を詳しく調べ、そこから保護者と子供に必要な情報を提供していきます。

受験の成功という明確な目標を実感することができるというのも、保育園に勤務する保育士とは異なる幼稚園教諭の仕事のやりがいにつながるといえるでしょう。