塾講師の年収

塾講師の平均年収、ボーナスの有無

塾講師の平均年収は、どういった形態で雇用されるかにより、かなり大きく変動するものです。
学習塾での勤務をするための方法は大きく3つあります。

一つ目が大学や短大などの卒業時に新卒で採用試験を受けてそこで入社をするという場合、二つ目が他の業界から転職をする場合、三つめがアルバイトやパートから社員登用制度を利用するというものです。

正社員として勤務をする塾講師の平均年収は約450万円程度とされており、これは一般的な会社員よりもやや高めに設定されています。

ただし塾講師の仕事は成果制をとっている場合が多く、基本給とは別にコマ数による歩合制をとっているというところも少なくありません。

そのため人気があって生徒から高く支持されている講師はどんどん給与が上がっていきますし、反対になかなか成果が出せない講師はギリギリの給与のみというふうになってしまいます。

受験対策を目的とする学習塾の場合には、クラスのうち何人が志望校に合格することができたかということで特別ボーナスが支給されることもあります。

そのため平均年収はあくまでも平均として、「塾講師」という枠でひとまとめにして考えるのはちょっと乱暴かもしれません。

ランク制度により最初はアルバイトとしてスタートをして、そこから契約社員、正社員といったように基本給が上がることもありますので就職をするときには給与体系にも注意して応募をした方がよいかもしれません。

塾講師として年収を上げる方法

成果制がとられている塾講師業界においては、転職や副業は全く珍しいことではありません。

むしろ特定の塾で「名物講師」のような存在になった人に対しては、ガンガンヘッドハンティングがされるというのもこの業界です。

そのため有名な講師になると特定の塾専属になるのではなく、フリーで複数の塾からの依頼を受けて、コマごとに収入を得るというような方法もとります。

近年では衛星番組で「○○先生の現代文」のような冠番組を作ることも多く、塾でDVDや書籍を作ることもあるので、そうしたものに出演していくとぐんと年収も上がるでしょう。

もちろんそこまで行ける人は塾講師のうちの一握りであり、ほとんどの人は特定の塾に勤務をして、そこでシフト勤務で授業を受け持つという勤務をしています。

塾講師として有名になっていくためには、何と言っても子供の受験合格実績を作っていくということに限ります。

特定の塾に勤務をしている場合でも、着実に合格実績を挙げていくことにより年収を800万円近くにまで上げることも可能とされているのです。

あるいは、その地域ならではの受験対策ができる個人経営の塾を開業するという方法もあります。