小学校教職課程の教育実習

大学在学中に行う教育実習とは

教員として勤務をするためには、公立・私立関わらず大学などで行われる教員養成課程を修了して教員免許を取得しなければいけません。

教員免許を取得することができる教職養成課程でもっとも重要になるのが教育実習で、教育職員免許法施行規則第6条により取得をしたい教員免許ごとに必要となる科目が指定されています。

教職課程は大学の教育学部や教養学部においては必須科目として設置されているのが大半ですが、文学部や語学系の学部など別の学科であっても正規の履修枠とは別に教職を受けることができるようになっています。

教育実習は教職課程の中の一部となっており、課程で教育実習においてどのようなことをするかを教えてもらい、準備をしたのちに実際に学校の現場に行って定められる作業を一通り体験します。

教育実習の意義は何よりもまず実際の教育の現場を教職員という立場で体験してみるということです。
教職は必ずその場に行って行わなければならないものなので、いくら講座などで学習をしてもあまり意味はありません。

教員としての体験を通じて教師としてのあり方を学び、それまで教職課程で学んできたことの集大成としていきます。

教育実習中は実習生という身分ではあるものの、実際に生徒の前で教壇に立ち、自分が計画をした指導内容に従って授業を担当することになります。

期間は長くはありませんが、教職課程最大の山場として将来に渡る強い思い出として残ります。

具体的な教育実習の内容

小学校教諭を目指すための教育実習は、教職課程を行う大学ごとに若干の違いがあります。
大学に附属小学校がある場合には、比較的早い年度のうちから小学生たちと触れ合う体験学習の機会も設けられているようです。

一般的な教職で行われる場合、大学1~2年次において基礎見学実習や観察実習で事前指導を受けたのち、3年次に本実習として受け入れをしてくれる学校に通います。

教育実習を大学4年次に行うケースもありますので、あらかじめスケジュールは確認をしておいた方がよいでしょう。

付属校がある場合はそちら、それ以外にも近隣の協力校に依頼をして約4週間をかけて行います。
実習中は授業を担当するだけでなく給食や休み時間などフルタイムで教員としてのスケジュールをこなしていきます。

当然のことながら遅刻や欠勤、私用での外出といったものは認められません。
授業以外の教材研究や校務といったものにも参加をすることになるので、短期間ながら非常に忙しく、かなりのプレッシャーを受けながらの日々となります。

教育実習期間中にはその日に行ったことを細かく記録をして、指導教諭のチェックを受けます。
日程が終わったら大学にそれを持ち帰り、内容をまとめて提出をします。